私が自宅サーバをたてるようになってから、かれこれ10年以上たちました。 月日とともにハードウェア構成や稼動しているサービスが色々変わりましたが、せっかくなので、本記事では2020年時点での自宅サーバ環境を書き留めます。
ハードウェア構成 #
自宅サーバ環境のハードウェア構成は以下の通りです。
当初はIntel CPUでしたが、パーツの入れ換えをしている内に、今はAMD CPUに。昨今は、低価格で多くのコア数が搭載されているCPUが多くてとても嬉しいです。
パーツ | メーカ | 製品名 | 備考 |
---|---|---|---|
CPU | AMD | Ryzen5 2400G | 4コア8スレッド |
CPUクーラー | AMD | CPU付属 | |
マザーボード | ASRock | A320M-ITX | 小型のサーバにしたかったので、Mini ITX |
メモリ | Crucial | W4U2666CM-8G | PC4-21300 8GB x 2枚 |
ストレージ(SSD) | Samsung | 860 EVO 500GB | 500GBの2.5SSD、ESXi本体のインストール先 |
ストレージ(SSD) | Western Digital | WD Blue SN550 NVMe | 1TBのNVMe SSD、ESXiのメインデータストア |
ストレージ(HDD) | Western Digital | WD40EZRZ-RT2 | 4TBの3.5HDD、ESXiのRDM用(主にデータ置き場) |
ストレージ(HDD) | Western Digital | WD30EZRZ-RT | 3TBの3.5HDD、ESXiのRDM用(バックアップ保存先) |
電源 | オウルテック | AS-500 | もう販売していないかも |
ケース | RAIJINTEK | METIS PLUS BLACK | 小型だけど色々つめこめる |
ケースファン | サイズ | SU1225FD12M-RHP | 静音化のためMETIS PLUSのケースファンと交換 |
オペレーティングシステム(OS) #
自宅サーバには、ESXiがインストールされており、ESXi上で仮想OSが稼動しています。また、仮想OSでDockerが稼動しています。
- Arch Linux(メインで使用、公式Wikiが充実していて便利)
- Ubuntu(機械学習関係で使用、GPU関係の処理はサーバとは別筐体)
- Photon OS(Docker基盤として使用)
- Alpine Linux(Dockerコンテナで使用)
- Windows 10 Pro(Windowsでないと動かないサービスやソフト用)
稼動しているサービス #
自宅サーバ内では、メインのサービスとして以下が稼動しています。
- OpenVPN(外部ネットワークから自宅ネットワーク内に接続)
- NextCloud(Dropboxのようなファイル共有サービス)
- slackチャットボット
- discordチャットボット
- Samba(家庭内ファイル共有)
- メディア管理サーバ
- プロキシサーバ
- home assistant(自宅内のIot機器を管理)
終わりに #
自宅サーバは楽しい!この一言につきます。
勉強になって良いとか電気代かかり火事の危険性があるとかメリット・デメリットは色々ありますが、そんなことより、自宅サーバ・ネットワークの構成を考え、それを自身で実現できるということは何物にも代え難い楽しさがあります。まさに創造主。
最後に個人的なメリット・デメリットを。
- メリット
- サーバやネットワークに詳しくなる
- ハードウェア・ネットワーク構成を自由に決められる
- サービスを自由にたてられる
- LANであれば、高速に利用できる
- 楽しい、かっこいい
- デメリット
- 電気代が高くなる
- 可能性は低いが、火事の危険性がある
- 外部に公開する場合は、セキュリティをしっかり考慮する必要がある
- 停電時の対応が必要になる
- 置き場所に困る