ESXi上の仮想サーバに写真や動画の各種データを保存しており、仮想サーバで利用するディスクは、仮想ディスクのvmdkファイルとなります。 バックアップは取得していますが、万が一ESXiが破損してしまった時にHDDを抜いて他の機器に接続してもそのままではデータを取り出せないのも嫌です。 そこで、vmdkファイルではなく物理HDDを直接割り当てる機能であるRDMでマッピングファイルを作成して、直接HDDに書き込みます。
HDDの識別子確認 #
ESXiにssh接続して、以下のコマンドでHDDの識別子を確認します:
ls /vmfs/devices/disks/
出力例:
t10.ATA_____ST2000DM0012D1ER164__________________________________Z4A08J89
t10.ATA_____TOSHIBA_THNSNJ128GCSU___________________________64IS100AT7DW
t10.ATA_____WDC_WD30EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL7K4RPLA3U
t10.ATA_____WDC_WD40EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL747VPAHCJ
上記のリストからファイル名を頼りにt10.ATAで始まるHDDの識別子をメモします。今回は上から3つ目のWestern Digitalの3TBのHDDを対象とします。
マッピングファイルの保存場所の作成 #
以下のコマンドでマッピングファイルの保存場所を作成します。保存場所はどこでも良いですが、今回は分かりやすいようにデータストアの直下にrdmディレクトリを作成します:
cd /vmfs/volumes/datastore1
mkdir rdm
マッピングファイルの作成 #
以下のvmkfstools
コマンドで物理HDDを仮想HDDにマッピングするvmdkファイルを作成します:
vmkfstools -z /vmfs/devices/disks/t10.ATA_____WDC_WD30EZRZ2D00GXCB0_________________________WD2DWCL7K4RPLA3U /vmfs/volumes/datastore1/rdm/WD2DWCL7K4RPLA3U.vmdk
仮想マシンへの割り当て #
新規仮想マシンの作成や仮想マシンの編集時に「既存の仮想ディスクを使用」を選択し、上記で作成したvmdkファイルを指定します。
これで、RDMで物理HDDをマッピングすることで、仮想マシンから直接物理HDDを操作することができるようになりました。